(水産物、魚介類、海藻類、塩漬け、脱塩、浸漬、凍結、保存、解凍)
水産物は常温では酸化劣化、脱水、色調変化などを起こし鮮度の低下が激しいので、生食は即加工して食するか、焼く、煮る、などの加工操作によって食しています。水産物の保存においては塩漬け、乾燥、冷蔵、氷温貯蔵、凍結して保存するなどが行われています。
凍結した魚介類は解凍して食しています。
解凍の仕方によっては鮮度の低下、品質の低下が起こります。
このような水産物の加工においては鮮度と美味しさの確保が最大の課題になります。
MDA水産魚介類加工装置はこのような課題を解決すべく研究を重ねてMDA水産魚介類加工装置を開発し、実用に供しています。本装置は交流高圧高電位発生装置と交流高電位を印加する複数の電極からなっています。
冷蔵(5℃)氷温貯蔵(0℃)、凍結(-50℃)、凍結保存(-40℃ー60℃)において、採りたての鮮度をそのまま保存する場合は交流高電位を印加し電子を放射する電極Aと被保存水産物の魚介類を搭載する電極版Bとの間に交流高電場を印加することで放射された電子は大気中の酸素分子に付加され、または空間に存在する大気中の水分子に付加され-の負イオンとなり移動し魚介類を負に帯電させます。
このような負に帯電した魚介類は電子還元により酸化が抑制されるとともに水分を保存したまま保水性に富むみずみずしさが保持され、採りたての鮮度が保持されることになります。保存温度が低温になるほどその効果は大きくなります。
酸素分子に電子が付加したスーパーオキシドアニオンは殺菌効果を発揮して庫内の浄化に働きます。このように本装置は水産魚介類の保存に優れた効果を発揮します。そして負の低温で凍結保存された魚介類の解凍に当たっては交流高圧高電位を電極板Bを通して魚介類に印加することで低温の解凍温度下(-2℃)ジュール熱作用が働いて解凍がより速やかに進行し採りたてのままの鮮度と美味しさが提供されることになります。
このような水産魚介類は塩水や水の環境に成育してきており解凍に当たって交流高電位を印加する場合は電極を絶縁被膜で被覆して行うか、あるいは大地から絶縁された電極板Bに印加し魚介類に印加する方法がとられます。