鮮度食品を長期に保存する場合には冷凍操作によって生鮮食品を凍結する方法が行われています。例えば凍結魚介類、凍結畜産類、凍結農産物類、凍結酪農品類などを食するにさいしては解凍して用いられます。解凍方法には各種あります。例えば通常行われているのは水が有する熱エネルギーで流水解凍や冷却した空気での冷蔵庫解凍や自然解凍、遠赤外線放射熱での遠赤外線解凍、エチレングリコールやプロピレングリコール、エチルアルコールなどの水溶液ブライン溶液による熱解凍や凝縮時の潜熱を利用した水蒸気解凍など対してジュール熱による電気解凍法や誘電加熱法、即ち高周波(13MHz)やマイクロ波(2450MHz)などの電磁波が食品中の高分子や水分子などの双極子に作用し回転振動を起こさせその摩擦熱によって加熱され急速解凍が行われる方法があり、表面と内部が同時に解凍が急速に進行する特徴があります。
これには電磁波の周波数によってその特性に違いが見られ、例えば大量に畜産類の凍結食肉を解凍するには国内では高周波解凍13MHzが低温下-10℃~-20℃で行われており厚みのある大きいサイズの凍結体の均一な解凍に適しているとしている、一方少量の小さなサイズのものに対しては高周波解凍に比べて局部加熱が起こりやすく均一性に欠けるものの工夫して短時間で解凍が可能な電子レンジ方式のマイクロ波2450MHzを用いた急速解凍法があります。いずれも消費電力が大きい、またスポット的に過熱気味になるなどの不利な点を有しています。
これに対しMDA解凍装置を用いたMDA方式はマイクロ波による短時間の解凍にむいていませんが、これ以外の従来の解凍法にこの方式を併用することでより短時間に解凍できる方法でありより優れた特性が発現されます。この方式は50Hz~60Hzの商用周波数の数千Vの交流高電位を電極を通して印加し微少のμAレベルの電子の流れを凍結物質に作用させることにより安全に解凍させる方式であります。これは-20℃以下の低温度帯の雰囲気下で行われ、鮮度や美味しさを元の状態に戻すことができる優れものであるといえます。特に大量の高価な凍結物を解凍するのに適しており、夜に仕込み朝には解凍しているという、しかもそのまま保存しても酸化が抑制され鮮度を長期に保持できるなど高品質を維持することができるのです。例えば凍結かにの解凍には優れた特性が発現されています。通常の方法で解凍された凍結かにを切断加工して販売する場合、作業者はかにの臭いが衣服や下着そして身体全体に染みついて消えないという不快感を隠しきれませんでした。
これが加工作業者の大きな悩みでしたが、これに対しMDA方式で解凍したものではそのような不快感を大幅に解消することができて喜ばれています。
このようなMDA解凍装置の設置に当たっては、その設置場所の大地や土間に炭素埋設方式を採用することでMDAの特徴が安定化し一段と強化されます。
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MDA解凍装置
MDA解凍装置の特徴は下記の通りです。
1.低温下で大量の解凍が可能であること。
2.解凍された生鮮食材は保水性を維持しながら元の生の鮮度と美味しさに再現よく戻ります。
3.例えばカニのような殻を有している凍結生鮮魚介類でも負の0℃以上-2℃の低温下で解凍が可能で、夜に仕込み翌朝解凍されている状態では解凍物の鮮度がそのまま維持さ れ、常時要求に応じて提供できるなどの特徴が発揮される。
4.消費電力は僅少で省エネ的であります。
5.従来の熱伝導方式の通常の解凍法と併用することでより短時間の解凍が可能になります。
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